キンモクセイの思い出

子どもの夕方のお迎えの時、金木犀が香ります。
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「あ、あの匂いの花、名前は・・・?」

 
自転車の後ろに乗る子どもが聞いてきます。
 

「きんもくせい、っていうんだよ」

「あ、そうだった、きんもくせい、ね」

 
今日保育園の散歩で先生に教えてもらったのだそう。
先週末の公園で見て匂いもかいだけれど、そのときは全然興味を示さなかったのに、
 
 

やはり先生から教わると全然違いますねぇ…

 
 

キンモクセイが薫る頃

 
私自身はキンモクセイの香りをかぐと、上海で一緒に仕事をしていたIさんを思い出します。
 
「おい、なあ、もうキンモクセイが匂っているよ。

 マラソンの季節だな。」

 
という、マラソン大好きな世話好きのおじちゃんでした。私がハーフマラソンもままならない頃、すでにフルマラソン何回も完走しているくらいのマラソン好き。上海歴も長く、長老のような存在でした。
とはいえ、実はそんなに年が離れていませんので、ちょっと上の先輩というかんじ。
 
当時の同僚たちはとても仲が良かったので、
Iさんにつられて涼しくなると、仕事の後に大きな公園に集まって、外周を走ったりしていました。
そこは個人主義の人たちなので、スタートは同じなのですがそのあとは「一緒に走ろう」ということもなく、
勝手に帰ったり、タイミングよく同じごろ走り終わったら飲みに行ったり、仕事に戻る人もいたり。なんだか気ままでした。
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これはコスモス

その頃は営業職でした。

始めたばかりのころ営業の仕事はなかなか慣れず、何をしていいのかわからない。最初は結果が出ないことに焦っていました。
初めて受注したのは、小さな金額でしたが、うれしくてうれしくて「ほんとうにいいんですか?」と聞きそうになるのをぐっとこらえたこと、
上司にうれしくて報告したこと、今でも覚えています。
 
Iさんはそのころからの知り合いなのでとても懐かしく思います。
今は全然会えませんが、コロナが終わったらみんなで走りにいきたいなー。

キンモクセイが薫ると、ふわっと上海の楽しい思い出の一部を思い出させてくれます。

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