実の母は今年70歳になりました。年金ももらっています。
もう1年も会っていないので、細かいところまではわかりませんが、仕事をやめて病気をしてから、すっかり高齢者になりました。
この頃娘も「おばあちゃんと何話していいかわからない」と言って会話をしぶるようになったので、思い切って私抜きで二人で話してみたらどうかと聞いてみたら娘からOKもらえました。
私は少し離れたキッチンで家事をしながら見ていました。
母あてにLINE通話した状態で娘にスマホを渡しました。ビデオ通話にしていると声も聞こえますし。
ところが、通話に出た母が大声でわめき始めます。
「〇〇ちゃん、電話を切って!電話を切るのよ、おばあちゃんは用事があるの!」
娘もいきなりのことできょとんとして、どうしていいかわからない。
私も母が自分で電話を切ればいいと思っていたのでしばらく放置しました。
ところが
「〇〇ちゃん、電話を切って!電話を切るの!」
と叫び続け、どうやらほかの人とも会話をしている声が聞こえてきて、そこでやっと来客が来たのだとわかりました。
仕方ないので、私が娘からスマホをもらい、通話を切りました。
娘は「なんだろうね?」くらいでした。
10分ほど後で電話がかかってきたときに、母に言いました。
「スマホも使えない5歳の孫に指示せずに、冷静に自分で通話を終了してほしい」
「話せないなら通話に出ないで」
私が期待していたのは「ごめんごめん、次から気を付けるね、ちょっと焦って失敗した!」という言葉でしたが、
「だってできないんだから」
「安いスマホを買ったのが間違いだった」
という言い訳でした。要するに私の話は一切耳に入っていないようです。
来たかー・・・
と思いました。
ここで私が問題視しているのは、スマホの操作ができなかったことではなく、
「簡単なことで、すぐにパニックになること」
「相手が5歳児だということも忘れること」
なんですね。今までだと通じていた話が、母には通じなくなっているようです。「オレオレ詐欺」が増えるのもわかる気がしました。
パニックになると身内の話は一切耳に入らないうえに、些細なことでパニックになる。
よくよく話を聞くと来客といっても、近所の人です。いきなり警察が訪ねてきたわけではない。
私は祖父母と同居していたので、年を取るとどうなるのかわかっていたつもりでしたが、
それはあくまで「祖父母」だからこそ受け入れられただけで
特にそれがしっかりしていた母親だと余計にショックでした。
コロナで人との接触が減っていて余計に老化が進んだのか、それともそういう時期なのかわかりません。
以前は何か小さなことが引っかかるたびに「〇〇はどうしよう?」と電話してきた母に対して「その程度のこと、少しは自分で考えたら?要件はまとめて電話してきて!」と怒鳴ったり。
いざとなると頼りになるのは 娘、
とばかりに電話してくるのが嫌でたまりませんでした。
母を鬱陶しいと感じていた私ですが、さらに母のレベルは一段階、上がったようです…(下がったのか?)
自分の老化もあるのに、親の老化もか・・・。
いやー、、、、これは、これからだんだんと大変だわ、、、、
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